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40 スウェーデンの家を支える素材達 断熱材 その弐

writer:ダーラナの森

前回は脱線し続け、元に戻れませんでしたので、今回は最初から本題に突入。

スウェーデンの戸建て住宅は、日本の枠組み壁工法に近い構造に、ミネラルウール系の板状の断熱材を工場で充てんするのが一般的です。日本でも同種の断熱材にグラスウールとかロックウールとかあります。スウェーデンのミネラルウールも同じようなものですが、国が違うと成分も性能も異なり、ましてや、工場で機械加工して十分に乾燥材させた構造材を利用するスウェーデンと、日本の現場での工事と、とても比較する気になれません。

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写真は、断熱材を工場で入れている風景です。この後、室内側には、気密シート、パーチクルボード(日本仕様はその上に石膏ボードを現場で張る)、外側には構造用合板、防風透湿シート(外壁材によっては無いこともある)、胴縁、外壁材とすべてコンベアーの上で、高い精度の元に組み上げられます。

そんな高い精度の外壁ユニットを利用しても、技術をよく理解し、現場をよく知っている人が、技術のある職人を使って組み上げて初めて、品質や性能が高められます。

断熱材がいっぱい入っているとか、高性能な建材を採用したとかだけで、良い家にはなりません。全域にわたって家づくりは手が抜けないのです。そこが肝心要(かんじんかなめ)です。

採用している建材やその性能にこだわりがあるふりをしているだけの工務店に仕事を頼んではいけません。その結果は自分にあとで降りかかってきます。

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39 スウェーデンの家を支える素材達 断熱材

writer:ダーラナの森

仕事柄、どんな工法が良いですか?とか、どの断熱材が一番良いですか?と聞かれることが多々あります。期待を裏切るような答えをしたくないというサービス精神はあるのですが、自分の考えを曲げて返事するのは苦手なので、

どの工法でも良いでしょう。どんな家を建てるのか明確な目的・目標があり、そこに断熱・気密が関係するなら、目的を達成できる性能を得られる範囲で、正しい施工ができればよいと答えます。

皆、不満足そうな顔をします。

そこで、私がお世話する「スウェーデンの家」の話をはじめ、たくさん目的や目標の話の中から、特に、達成しにくい、真夏に冷房の風をほとんど感じさせない住空間(これを具体的に説明するには、最大気流速が秒速何センチにするとか、十分な輻射熱効果を得るにはどうするとか、とクドクド続きます)の話をしますが、なかなか分かってもらうのはたいへんなことです。

人々は、住宅メーカーの、打ち出の小槌か何かで、すべて備わったかのような家の説明を喜ぶようですが、その真実とのギャップで後々苦しまなければと心配しています。どこの国(とりあえず先進国に限ります)でも、しっかりした住環境を提供する努力している国は、幸福度とか、満足度とかという物差しでは、必ず上位にいます。それができていない国は・・・・・・

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ところで、話は変わって、写真はストックホルムの展示会で見つけた床の施工時のひざ下のパッドです。 やったことのある人は判る、欲しい~ o(≧~≦)o

<閑話休題>

話を元に戻すと、
日本もそろそろ、国民が安心して安全に少ない費用で長きにわたって穏やかに暮らせるための住環境を提供できるようになってほしいものです。今の制度では、民衆の一部が小金持ちにはなることは許容しても、多数が自分(役人)より豊かな暮らしをすることなどとても許容できないレベルの政策や行政サービスをひたすら行っているように思います。

国民が豊かになり、国が豊かになり、いっぱい税金を納めてもらい、その成果と評価を政治家や役人にも甘受してほしいと豊かな国民は皆思います。人々が己の持つ能力と機会を最大限に発揮し、豊かになってもらうことのできる良い循環社会を目指したいですね?そのためには政治家や役人は国民が豊かになるための施策に集中するべきで、国民に少し我慢させることばかりを考えることをやめるべきでしょう。

こんな良い循環社会を実現させた国の一つが、スウェーデンです。温暖化抑制のためのCO2削減だって、まず快適に過ごし、その先で工夫をしようとします。温度を上げて下げて、少し我慢しましょうなどという発想は皆無です。

話が脱線しました。断熱材の話は次回となります。

38 スウェーデンの家を支える素材達 外壁ユニット

writer:ダーラナの森

前回お話ししたように、スウェーデンでは工場であらかた製作して現地で組み立てをするのが一般的な方式です。下の写真は、モニターの示す図面通りにパネルを作成します。とはいっても部材もすでにコンマの単位の精度でカットされていますから、組み立てだけです。
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同じ仕事が続く場面では、コンベアー上の機械が、合板、胴縁、外壁材と正確に連続して、コンピュータの操作で釘打ちをしてくれます。
Hus02
でき上ったパネルを、出荷集積場所に移動させます。大きな工場であれば、この仕事も概ね自動になります。
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長らく断熱材は24cmくらいの充填が普通でしたが、最近はその厚みが急加速して、240mm+70mmとか、240mm+95mmとかが普通になりつつあり、2020年くらいまでには400~500mmくらいの断熱量になるだろうと言われています。大きな理由は、温暖化抑止施策ですが、緯度の高いヨーロッパは、異常気象が顕在化し、日本での「異常気象だね」の挨拶の域を超えた被害が、たくさん出ています。

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37 スウェーデンの家を支える素材達

writer:ダーラナの森

 また久しぶりのアップです。(反省)スウェーデンの家を支える素材達についてシリーズでご案内します。その前に少しスウェーデンの家づくりについて説明をしておきます。

 スウェーデンでは日本のような請負契約工事は少数派です。建築士やコーディネーターのようなプロフェッショナルサービスは高額ですので、1件の家を建てるためだけの契約はあまり多くありません。建築主は、ハウスメーカーの用意するカタログから住宅を選びますが、ハウスメーカーはあくまでも部材の供給で施工は別途手配、つまり、分離発注となります。

 また、カタログのすべてから勝手に選べるわけではなく、建築地に定められた各種条件(家の形・色・仕上げ材・建築できる場所など)をクリアーできる範囲で選ぶことが求められます。カタログハウスは条件範囲内で構造上問題がなければ、一部変更することもできます。建築主はこのような条件を制約とは考えず、周辺地域の価値が上がり、自分の資産価値に大きく影響する措置と理解し受け入れるのが一般的です。だから、街並みがきれいになります。
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 気候も大きく関係しますが、現場で一から建築するのではなく、工場でかなり組み上げて現地でプラモデルのように組み上げるのが普通です。工場で製作することにより、詳細まで高い精度で組建てられ、現場での工期も短縮されます。中には、配管や配線だけでなく壁紙まで工場で貼るケースも少なくありません。上の写真は工場で断熱材を丁寧に入れているところです。性能を出すためにはとても重要なポイントです。下の写真はスウェーデンの家の日本での施工風景です。
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次回からは、窓やドアをはじめスウェーデンの建築部材のこだわりをご案内します。

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35.  シンプルで豊かな暮らし - - - 開放感と閉所感 06 - - -

writer:ダーラナの森

開放感の話をあまりしていません。日本では、吹き抜けや大きな空間にいつも高い評価を与えているからです。この解放感と閉所感の最後の仕上げとして一つ忠告をしておきます。

共有空間には、開放感のある吹き抜けや大きな空間はとても良いものです。特にプライベートな空間に閉所感を持たせ、その対極的空間として演出できれば空間コントラストが際立ちベストなものになるでしょう。

ただし、躯体構造が十分性能が高いことが条件です。性能の低い家では熱の動きが大きくなり、大きな空間では大きな対流が生じたり、上と下で大きな温度差が生じたりして不快の温床となるうえに、冷暖房費も高騰します。

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家の基本は躯体構造の高性能化がスウェーデン流、日本でも全く同じはずですが・・・・・・?

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プロフィール

誠設計森の家

Author:誠設計森の家
【ライター紹介】

◆ダーラナの森より
永年スウェーデンの輸入に携わってきた、スウェーデン通。スウェーデンのやわらかい話しからカタイ話までおまかせ。

◆小布施 森の家夫人
小布施町の森の家ギャラリーで、おいしいコーヒーを入れて迎えてくれるオーナー夫人。たいへんなお料理上手!お立ち寄りの際にはぜひ、「野沢菜」を!

◆飯綱の家のてんぐ
スウェーデンの家に魅せられ、高原に赤い家を建てられたご主人。日常から離れ、山で静かに過ごす時間を紹介してくれる。

◆管理人 わた&くろ
誠設計の広報2人娘。
わたは、スウェーデンに感動のひとり旅して以来、ものすごく縁を感じておりマス。くろは、わたの話を聞き、まだ見ぬインテリア王国に憧れを抱いております。

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