1.1.2 プロローグ 1 熱を逃がさない家

writer:ダーラナの森より

スウェーデンの家の外壁には24cmの断熱材が入り、窓は省エネコーティングした三層ガラスにアルゴンガスが充てんされた木製窓が採用され熱を逃がさない構造となっています。当然、気密を高くして、空気の漏れによる熱の逃げや移動する空気に含まれる湿気が壁の中でいたずらをしないようにしています。また、ノウハウに裏付けられたシステマティックな換気が24時間運転され、家全体どこでも二酸化炭素濃度をいつも低く静定させています。そしてちょうど良い温度に保つために小さな能力の暖房機や冷房機を少しだけ運転することで、驚くべきほど快適な住空間をつくります。私の家では、各部屋の2~3ヶ所の北欧製の小さな吹き出し口から、それが働いているかどうか人には判らないくらいの少量の温風や冷風が必要に応じ吹き出します。おおもとは小屋裏に設置した日本製パッケージエアコン1台です。そこからダクトを通じて送風されています。住んでいる人はエアコンが動いていることをほとんど感じませんし、家1件全体を空調するには従来の常識からするとずっと小さな能力、日本の家だったら概ね部屋一つ分の能力のエアコンで十分足りています。

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一方、熱が逃げてしまう普通の家や、中途半端な高性能住宅では、その逃がしてしまう熱を補うのにエアコンや暖房機の運転の頻度が上がり、家の隅々まで運ぶ熱の量がばかにはならないのです。結果として熱を運ぶために大きな空気の動きが必要です。床暖房のような暖房の風の動きを感じないような輻射熱系の設備でも大きな熱を運ぶには大きな対流を発生させ、肌を乾燥させる原因になります。夏は重い冷気を運ぶためにエアコンのファンが全力で働き、冷風が人に当たるとまたたく間に不快になります。性能が足りていない家では冷暖房を十分にして、一見快適な温度が維持できても決してほんとうの快適性は上がりません。ポイントは空気の流れる速さが人に感じないくらいに抑えることです。そのためには日本でもかなりの断熱が必要です。

写真はスウェーデンの住宅工場の制作風景の一コマです。このカテゴリーへのご意見ご質問は「dalarna@allmanplan.jp」の森まで。
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誠設計森の家

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【ライター紹介】

◆ダーラナの森より
永年スウェーデンの輸入に携わってきた、スウェーデン通。スウェーデンのやわらかい話しからカタイ話までおまかせ。

◆小布施 森の家夫人
小布施町の森の家ギャラリーで、おいしいコーヒーを入れて迎えてくれるオーナー夫人。たいへんなお料理上手!お立ち寄りの際にはぜひ、「野沢菜」を!

◆飯綱の家のてんぐ
スウェーデンの家に魅せられ、高原に赤い家を建てられたご主人。日常から離れ、山で静かに過ごす時間を紹介してくれる。

◆管理人 わた&くろ
誠設計の広報2人娘。
わたは、スウェーデンに感動のひとり旅して以来、ものすごく縁を感じておりマス。くろは、わたの話を聞き、まだ見ぬインテリア王国に憧れを抱いております。

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