スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1.1.3 プロローグ 2 空調機を検討する前に

writer:ダーラナの森より

家を建てることを検討している人に、どんな冷暖房がベストなのかとか、床暖房が暖房の中では一番快適なのかとか、質問されることが頻繁にあります。こんなシンプルな質問に答えるのが実は一番難しいのです。というのも、空調機は建てる家の性能によって選ぶべきものが変わるからです。その家の性能を無視して良い空調機が選べるわけがありません。究極的言い方をしてしまうと、性能の低い家では、どんな空調機でも快適にすごせる可能性はありません。一方、性能が十分高くなればどんな空調機でも快適な住空間・住環境になるといっても過言でないでしょう。なので、条件によってより良いものを選んであげるわけですが、建物の性能を理解して必要にして最少の能力の機器を選び正しく施工することがとても大事です。

S004S

多くの人が、日本の大半の温暖な地域を考慮すると「スウェーデンの家」の仕様では過剰断熱ではないですかと聞いてくる人もいっぱいいます。ではどのくらいが適切な断熱ですか?なぜですか?と聞き返してもプロの方からでさえ明確な返答を得たことはありません。どうも、一般的なイメージで従来の日本の家と比較して感じているようですが、この点の理解と検討はとても重要です。スウェーデンでは当然冬を基準とした家づくりを考えています。冬快適に過ごせれば、他の季節も十分快適に過ごせるシミュレーションができているからです。

日本にスウェーデンの建築技術を紹介する中で「スウェーデンの家」が提供できる住環境を検討しました。その結果、「夏を旨とする」という古来の日本の考え方がとても重要であることがわかったのです。夏を少ないエネルギーで快適に暮らせる家を提供できれば冬暖かく暮らせるのは当たり前という図式が成立しました。キーポイントは、どの季節でも家の中の不快な空気の動きを判らないくらい少なくすることでした。換気や空調による空気の動きを感じさせない家作りには熱が逃げにくくする必要があります。冬暖かく、夏我慢する図式は現在の日本の家の先端的モデルですが、二酸化炭素排出抑制を先進国の常識に近づけようとするなら夏も快適に少ない費用で生活できる「スウェーデンの家」くらいの性能が必要になってきます。

写真はスウェーデンのハウスメーカーでの打ち合わせスナップ。このカテゴリーへのご意見ご質問は「dalarna@allmanplan.jp」の森まで。

テーマ : シンプルライフ
ジャンル : ライフ

ブンネ音楽療法

writer:ダーラナの森より


先日、栃木市の「まろにえ四季の里特別養護老人ホーム」と「同小規模多機能居宅介護型施設」の2ヶ所でスウェーデンのブンネ音楽療法の体験デモを私のアレンジで行いました。日本にはスウェーデン大使館ビル所在の団体スウェーデンクオリティケア(SQC、http://swedishqualitycare.jp/)が紹介しています。 blog0005
当初、どちらの施設でも、私にはできないよとしり込みをしていた利用者の方々も、簡単にできるように工夫された楽器を使って瞬く間にしかも堂々と演奏を始めました。頭が上がらなくなったおばあさんが手をたたき、車いすに座ったおじいさんがフットレストを外して足踏みをし、普段はちょっと好戦的で一人ぼっちのことの多いお年寄りが隣の人の肩をたたくだけでも驚きなのに、4弦ギターやチャイムや笛でSQCのヨアキム所長のリードに合わせて立派な音楽演奏を自分たちでできたという参加されたお年寄りたちの感動が明らかにこちらにも伝わってきました。

blog0006 この音楽療法の個々の呼吸や楽器からの発生する振動によるフィジカルな効果の考え方もすごいのですが、何といっても眼の色が変わって明るい笑顔に包まれた利用者の顔、その楽しそうな顔を目の当たりにした利用者のご家族の驚きの顔がとても印象的でした。

スウェーデンのタクテイールケアも、興奮状態や不安感、痛みなどを緩和し、認知症の緩和ケアやターミナルケアなどで、日本でも最近周知となってきましたが、タクテイールケア同様、このブンネ音楽療法も、お年寄りだけでなく、小さなお子様たちや障害がある方たちにも大変効果が高いことが実証されています。スウェーデンの社会的弱者に対する手厚い保護がもたらしたすべての人の生活の質(Quality of life)向上に貢献するという社会体制の産物なのでしょうか?

テーマ : 北欧
ジャンル : 海外情報

1.1.2 プロローグ 1 熱を逃がさない家

writer:ダーラナの森より

スウェーデンの家の外壁には24cmの断熱材が入り、窓は省エネコーティングした三層ガラスにアルゴンガスが充てんされた木製窓が採用され熱を逃がさない構造となっています。当然、気密を高くして、空気の漏れによる熱の逃げや移動する空気に含まれる湿気が壁の中でいたずらをしないようにしています。また、ノウハウに裏付けられたシステマティックな換気が24時間運転され、家全体どこでも二酸化炭素濃度をいつも低く静定させています。そしてちょうど良い温度に保つために小さな能力の暖房機や冷房機を少しだけ運転することで、驚くべきほど快適な住空間をつくります。私の家では、各部屋の2~3ヶ所の北欧製の小さな吹き出し口から、それが働いているかどうか人には判らないくらいの少量の温風や冷風が必要に応じ吹き出します。おおもとは小屋裏に設置した日本製パッケージエアコン1台です。そこからダクトを通じて送風されています。住んでいる人はエアコンが動いていることをほとんど感じませんし、家1件全体を空調するには従来の常識からするとずっと小さな能力、日本の家だったら概ね部屋一つ分の能力のエアコンで十分足りています。

S002S S003S

一方、熱が逃げてしまう普通の家や、中途半端な高性能住宅では、その逃がしてしまう熱を補うのにエアコンや暖房機の運転の頻度が上がり、家の隅々まで運ぶ熱の量がばかにはならないのです。結果として熱を運ぶために大きな空気の動きが必要です。床暖房のような暖房の風の動きを感じないような輻射熱系の設備でも大きな熱を運ぶには大きな対流を発生させ、肌を乾燥させる原因になります。夏は重い冷気を運ぶためにエアコンのファンが全力で働き、冷風が人に当たるとまたたく間に不快になります。性能が足りていない家では冷暖房を十分にして、一見快適な温度が維持できても決してほんとうの快適性は上がりません。ポイントは空気の流れる速さが人に感じないくらいに抑えることです。そのためには日本でもかなりの断熱が必要です。

写真はスウェーデンの住宅工場の制作風景の一コマです。このカテゴリーへのご意見ご質問は「dalarna@allmanplan.jp」の森まで。

テーマ : シンプルライフ
ジャンル : ライフ

プロフィール

誠設計森の家

Author:誠設計森の家
【ライター紹介】

◆ダーラナの森より
永年スウェーデンの輸入に携わってきた、スウェーデン通。スウェーデンのやわらかい話しからカタイ話までおまかせ。

◆小布施 森の家夫人
小布施町の森の家ギャラリーで、おいしいコーヒーを入れて迎えてくれるオーナー夫人。たいへんなお料理上手!お立ち寄りの際にはぜひ、「野沢菜」を!

◆飯綱の家のてんぐ
スウェーデンの家に魅せられ、高原に赤い家を建てられたご主人。日常から離れ、山で静かに過ごす時間を紹介してくれる。

◆管理人 わた&くろ
誠設計の広報2人娘。
わたは、スウェーデンに感動のひとり旅して以来、ものすごく縁を感じておりマス。くろは、わたの話を聞き、まだ見ぬインテリア王国に憧れを抱いております。

誠設計事務所ホームページ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。